トラウマと12ステップ

過去どんなで何があって、今は。12ステップの回復。個人の物語

その瞬間、変わった

それまで感じたことのない不思議な強い身体感覚に驚く

それは、ビックビックのP82~83にあるフィッツMの経験に、とても似ていた。これまでの自分には、なかった発想や感情が次々とわいてきた。それは、自分の意志とは無関係に、しばし続く

頭のなかで起きたこと

ぬくもり

深い安堵感。人を思う心に気づく。人生は生きるに足る

見守られ感

自分は、いつもずっと見守られていたのだという感覚

納得感

この世の成り立ちや生命の背景に息づくパワーに対する畏敬の念や敬服

続々と起こる変化(1)

  1. 翌朝も身体感覚が、前日と同様にあるが、前日より弱まる
  2. 感情調整が良くなり、コントロールが利く感覚がある。クライン派精神分析でいうところの「コンテイン」といった情動の働きか?
  3. 日々の棚卸で、これまで負債だった項目が資産に変わっていく(例:自身の人格障害レベルの性格上の欠点に直面した経験を経て、他人が自分に及ぼしたかもしれない加害的な行為は、咎め立てするほどのものではないと思え、同時に、多分に自分の被害者意識は妄想であろうと推測され、必然的なものとしての「許し」を経験)
  4. 中間施設に通う意地下鉄の車中で『信じるようになった』を読み、感涙。車中で自意識の強さ(視線恐怖や対人不安)の感覚がある程度消失していることに気づく
  5. スポンサーに「霊的な目覚め」を報告し、「AAプログラムの希望が実現していきつつあるのを実感する」と説明すると、「それだ!」と強い同意があり、両親に対する埋め合わせを春以降に検討するという提案がある
  6. 通院する精神科の診察で「霊的体験」などについて、医師に力説

続々と起こる変化(2)

  1. オンラインMTGで「霊的な目覚め」の経験がどのようなものであるが分かち合い(Q&A形式)があり、自分の経験が「霊的な目覚め」であったことの確信が強まる
  2. オンラインでLA日本語MTGがあり、強い共感を覚える(スピーカーが米国人で霊的、キリスト教的な色彩の濃い分ち合いだった)
  3. AAホームMTGが伝統だったが、いつもと違う感覚がある。その後、オンラインMTGでも伝統だったが、12の伝統の文章が「愛」を具現化しているように初めて感じる
  4. 教会清掃のボランティアに行く気がわく。人と接することが楽しみだと思う。「作り変えられた」と思う
  5. ACのグループのオンライン自主勉強会に出て、親や自分の病的な心理に関して、自分の身にドラマタイテーション(劇化)という無意識的な囚われた生き方の問題があったことを説明して、共感を得る。ACの共通する問題の特徴や本質に自分なりに深く納得できる感覚がある。AC回復の必須条件とされる「自分で自分の愛ある親になる」という理由と必然性に合点がいく

散りばめられた霊的体験

実は「12ステップ」の書籍には、そこかしこに霊的体験の記述があり、いちいち気づかされる

AAに限らず、EA、AC等の12ステップ関連書籍の各所に見受けられる「霊的な目覚め」と思しき描写。いちいち感慨深く心動かされる(EAやACのテキストでは、目覚めに際して特異な感覚や経験が数日間継続するとされる)

霊的体験のまとめ

本当だった

読み飛ばしていた。正直、信じていなかった

ただ問題は…

残念ながら性格上の欠点は残存

しかし変化は続く

その後も変化は続き、深くなる。完全操作の始まり

2021年、春

回復すると、自然の美しさ、仲間と協力して何かを成し遂げる喜びにふれ、感動するようになるとよく言われますが